ポップアウトカット機能は、カットラインの一部をミシン目カットすることで、剥離紙がついていない紙などの素材もカッティング用台紙に貼りつけずにカットすることができるものです。
ミシン目カットで紙をカットしたり、ミシン目カットとハーフカットを組み合わせてステッカーをカットしたりできるので使い方は様々です。
オートシートフィーダーを使って、剥離紙がないメディアをカットするときは、ポップアウトカット機能を使いカットすることができます。(厚み0.18mm~ 0.26mm、最大20枚または積載高さ4.4mmまで)
※ただしメディアやデータの形、大きさによってはポップアウトカットに適さないものもあります。
ポップアウトカットには、いくつか設定項目があります。
下記設定を目安にして、お使いください。
刃出し量の設定
刃出し量はカットしたいメディアの厚み+1または2を目安にしてください。
ブレードは1メモリ動かすと0.1mmずつ刃が出ます。
例えば0.18mmのメディアをカットする場合、刃出し量は2(または3)に設定します。
刃出し量が足りない場合、カットしたものを取り外すことができません。
刃を出し過ぎている場合は、カット最中に切り抜かれてしまい、詰まる原因になってしまいます。
スコア圧の設定
スコア圧はミシン目の残す部分です。
スコア圧はカット圧よりも5以上低く設定することをおすすめします。
例えばカット圧が20の場合、スコア圧は15くらいに設定するときれいに取り外しができます。
カット圧が最大値33に対し、スコア圧は最大値が20なので、その場合はカット圧33、スコア圧20にします。
スコアの長さの設定
スコアの長さは1.0がおすすめです。
用紙の厚さやカットのデザインにより微調整をしてください。
スコアの長さが長すぎると、カット後取り外しがスムーズに行えません。
オーバーカットの設定
カット圧の横にある△マークにチェックを入れると、角をカットする際に連続してカットせず一辺ずつカットをするので、角がきれいにカットできます。
紙の種類によって、コシやハリが異なります。
搬送できるメディアについては下記URLをご参照ください。
搬送できるメディアにはどのようなものがありますか?
ポップアウトカット参考設定値
商品名 | 用紙の厚み | 刃出し量 | カット圧 | スコア圧 | スコア長さ | オーバーカット | |
1 | 色上質紙 | 0.18mm | 2 | 33 | 20 | 1 | あり |
2 | 色上質紙〈超厚口〉 | 0.25mm | 3 | 25 | 20 | 1 | あり |
3 | 色上質紙〈超厚口 黒〉 | 0.26mm | 3 | 33 | 20 | 1 | あり |
4 | COLOR PAPER | 0.18mm | 2 | 33 | 20 | 1 | あり |
5 | フォトペーパー | 0.22mm | 3 | 15 | 10 | 1 | あり |
6 | ケント紙 | 0.24mm | 3 | 33 | 20 | 1 | あり |
7 | モダンクラフトペーパー | 0.25mm | 3 | 25 | 20 | 1 | あり |
上記掲載情報はSilhouette CAMEO4 で一般的な用紙をポップアウトカットした際のテスト結果です。
カット可否や品質を保証するものではございません。
ご利用の際はお客様ご自身でお試しいただきますようお願い致します。
カット条件の設定方法
オートシートフィーダーとの接続前にカッティングマシン単体でテストカットを行って下さい。
テストカットについては下記URLをご参照ください。
テストカットについて
送信タブを押します。
「新しいマテリアルタイプを追加」をクリックします。
名前を付け、「Cameo 4 シリーズとPortrait 3 の設定を編集」を選択します。
右側にある+ボタンを押して、「ポップアウトカットアクションを追加」をクリックします。
カット条件を設定したら、「保存」をクリック後、右上の×を押します。
インクジェット用フォトペーパー(0.22mm)の場合、刃出し量:3 / カット圧:15 / パス:1 / 速度:3 / 加速度:3 / カット長さ:20 / スコア圧:10 / スコアの長さ:2.00が推奨値です。
刃出し量やスコア圧などを調整しながらお使いください。
また、1度作成したカット条件から変更する場合は、「保存」を押すと上書き保存されます。
カット条件が自分の設定した数値になっているか確認し、枚数を指定後「送信」を押します。